現地で発生土を流動化する エースサンド工法

「コンパクト性と施工能力」を活かし、北海道~九州まで施工エリアをカバー! 山砂のポンプ圧送が「工法」の始まりです。

エースサンド工法は、「気泡を活用して山砂をポンプ圧送できるのでは?」という発想を、昭和61年に実現しスタートさせました。
当時、砂をポンプ車で圧送することは画期的なことで、狭隘な箇所の埋戻しが容易に、且つ充分な水締めができて、工期の短縮も図れることから多くの注目を集めました。
材料分離し易い山砂の圧送は、連続混練しながら圧送するからこそ、実現できた工法です。
最近は、セメント等の固化材を添加し、目的に応じた強度で固結させ、流動化処理土に準じた品質を確保し施工する方法が、多く採用されています。
施工エリアも、エースサンド工法の持ち味の「コンパクト性と施工能力」を活かし、北海道から九州までエースサンド協会会員でカバーしています。

高強度セメント系埋戻し材をはじめ、用途が広がっています。

気泡を活用しブリーディングを制御します。

山砂や発生土等の砂質土を流動化すると、特に細粒分が少ない場合、ブリーディング率が大きいという問題があります。エースサンド工法ではその手段として、起泡を活用しブリーディングを制御する手法を多く用いますが、最も安価にブリーディングを制御できるからです。
特に高強度が要求されるケースもあり、地盤剛性を確保する観点から、必要最低限の気泡混入量に止めています。その混入量についても、「繰返し載荷に伴う気泡混合処理土の強度と変形特性」等の論文を踏まえ、目的に応じて配合設計することで、品質確保に努めています。
地盤工学会東北支部や土木学会東北支部で表彰された工事での施工の他、多くの施工実績があることでも評価して頂いております。
圧密沈下や液状化対策にも有効な手段でもありますので、埋戻し材・充填材・盛土材等に幅広くご利用下さい。

エースサンド工法の特徴

主に砂質土を使用するため単位水量が少なく、発生土の使用率を高めます。
これにより乾燥収縮を抑え、固化材添加量も削減できます。

  1. 気泡等を混入することで、ブリーディングの制御が容易で、品質と圧送等の施工性に優れています。
  2. プラントは「シンプル&コンパクト」です。連続混練するため施工能力があり、工期短縮が可能です。
  3. 流動性が良く、複雑な地形でも隅々まで充填が可能で、埋戻しの時期も選びません。
  4. 主に砂質土を使用するため、単位水量が少なく配合土量が多いことから、乾燥収縮を抑え、固化材使用量も削減できます。
  5. 建設及び産業副産物(現場発生土・再生砂・改良土等)のリサイクルができます。
  6. 通常は貧配合のため再掘削が可能です。また、圧密沈下や液状化対策としても有効です。

施工フロー

配合例

配合(1m3当り) スラリー物性
Case セメント量
(kg/m3)
使用土
(kg/m3)
混練水
(kg/m3)
気泡量
(?/m3)
目標強度
(KN/m2)
湿潤密度
(t/m3)
フロー値
(mm)
ブリーディング率
(%)
1 50 砂質土 1,252 420 100 350 1.72 160~220 1又は3未満
2 60 砂質土 1,245 419 100 500 1.73 160~220 1又は3未満
3 70 砂質土 1,239 418 100 650 1.73 160~220 1又は3未満
4 80 砂質土 1,232 417 100 800 1.73 160~220 1又は3未満
5 100 砂質土 1,220 415 100 1,100 1.74 160~220 1又は3未満
6 150 砂質土 1,182 513 0 2,500 1.85 160~220 1又は3未満

主な用途

>> 施工箇所一覧(写真・図)

施工状況

主な品質管理項目

試験項目試験方法
密度試験定量容器で、試料の容積質量を測定する。(NEXCO試験法 127)
フロー試験NEXCO試験法 127
ブリーディング率試験JSCE-F 522-1999
一軸圧縮強度試験JIS A 1216(材齢28日)モールド(φ50mm,h100mm)
六価クロム溶出試験平成3年8月環境庁告示第46号溶出試験に準ずる。 (材齢28日)
試験練時(材齢7日)
タンクリーチング試験平成3年8月環境庁告示第46号溶出試験に準ずる。 (材齢28日)
含水比試験含水比(ω)(JIS A 1203)
エースサンド工法の施工実績を見る