高含水土固化リサイクルシステムは、含水比が高く流動性を示すような建設泥土(自硬性汚泥・非自硬性汚泥)や浚渫土砂等に高分子凝集材及び固化材を添加混合し、再生利用できるように科学的に処理する技術です。
※処理後の泥土は「粒状固化処理土」と称しています。
リサイクルシムテムの特長
- 小型・高性能の連続ミキサーにより、短時間(投入から排出まで30~5秒)で処理が可能です。
- プラントシステムはトラック等で移動(可搬式)、組立も容易(発生源での処理)です。
- 数種類の固化材により、要求品質に対応します。
- 含水比50~300%程度で、砂質及び粘性質の高含水土の粒状固化処理が可能です。
- 高含水土中の水分は、高分子凝集剤が保水し、処理過程で排水処理が不要(保水した水分は気中に蒸散します。
処理土の特長と安全性
本システムは、処理前の高含水泥土の性状確認(含水比・フロー値・湿潤密度)による
適正な固化材及び高分子凝集剤添加量の決定により、高品質で均一な粒状固化処理土の生成を行います。
また、土壌環境基準(溶出及び含有試験)に適していることを、室内配合試験及び施工時に2回以上確認して安全性の担保を行っています。
- 強度(要求品質)は固化材添加量により、第2種(コーン指数:qc=800kN/m2)~第4種処理土 (qc=200kN/m2)に対応。
- 処理土は粒状でハンドリングが容易です。
施工フロー
品質と処理能力を高めた高含水土固化リサイクルシステム
シンプル&コンパクトな「特許工法」
高含水土固化リサイクルシステムの主な装置は、振動フルイ装置,泥土定量供給装置,固化材定量供給装置,高分子定量供給装置,混合攪拌装置(特殊連続ミキサー)等から構成される大変シンプル&コンパクトな移動式プラントです。 特殊連続ミキサーは移動翼と攪拌翼からなり、泥土に高分子凝集剤と固化材を添加、30~50秒間攪拌・混練しながら搬送します。この過程で処理土を効率良く粉砕・分散し、固化処理の均質性と処理能力の向上を図ったシステムです。
ユニット型固化プラント配置図
セパレート型固化プラント配置図
処理土の用途
利用用途 | 処理対象土 | 高含水土固化 | 流動化処理 | 中性固化 | 中和処理 |
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埋戻し | 自硬性汚泥 | ○ | |||
非自硬性汚泥 | ○ | ||||
浚渫土 | ○ | ||||
盛土 | 自硬性汚泥 | ○ | ○ | ||
非自硬性汚泥 | ○ | ○ | ○ | ||
浚渫土 | ○ | ○ | ○ | ||
盛土 (緑化) | 自硬性汚泥 | ○ | ○ | ○ | |
非自硬性汚泥 | ○ | ○ | |||
浚渫土 | ○ | ○ | |||
客土 (造園) | 自硬性汚泥 | △ | ○ | ○ | |
非自硬性汚泥 | ○ | ○ | |||
浚渫土 | ○ | ○ | |||
耕土 (農業) | 自硬性汚泥 | △ | ○ | ○ | |
非自硬性汚泥 | ○ | ○ | |||
浚渫土 | ○ | ○ | |||
強アルカリ性土壌 | ○ | ○ | |||
充填・埋戻し(流動化処理) | 高含水土固化処理土 | ○ |